この映画の中ではそれよりももう少し緩くて、

原作者、伊坂幸太郎氏も太鼓判

原作者の伊坂幸太郎氏は、女性用媚薬本作を鑑賞後「いや〜面白かった〜!」と、これが長編デビューとなる藤井道人監督(岡田将生さんと同世代!)に伝えたとか。また改めてこんなコメントも。「絆という言葉は嫌いではないのですが(むしろ好きです)、作り話の中で描くには少し立派過ぎる気もします。この映画の中ではそれよりももう少し緩くて、親しみやすく、もっと言えば愛しい「チーム感」があふれていて、見終えて、幸福な気持ちになりました。たくさんの人に届けばいいなぁと思います」
主演の岡田将生さんも言う通り、たとえ血がつながっていなくても、何かあった時には絶対につながっている家族のあり方にホロリとしたり、何か気づかされる方も多いだろう。さまざまタイプの“オトコ”たちの魅力も楽しんで

個人的には、主演の岡田将生さんはもちろん、4人の父親たちの魅力も堪能していただきたい。体育教師役の宮川大輔さんは「他の3人の父親役の皆さんが自由過ぎて、俺は何もせん方がいいと思って演じました」とおっしゃるほど、現場では父親たちのアドリブが飛び交っていたとか(笑)。ファンキー、真面目、熱血、女性の扱いがやたらうまいなど、超個性的な彼らだが、息子と妻への愛情はたっぷり。そんな彼らが“父親”だったらと思うと、若干面倒くさそう(!?)だが楽しそう。さらに、こんな彼らが上司だったらと思うとそれはそれで楽しそう……と何かと妄想も膨らんでしまう。

こういった感じのサスペンスコメディなので、残酷なシーンなどは一切なし。時にはニヤニヤ笑いながら、そのストーリー展開にドキッとしつつ、最後はホロリ。ラストにスガシカオが歌う、本作の為に書き下ろした主題歌『LIFE』が流れる頃には、何だか思わず笑顔になっているような作品だ。
ちょっぴり元気がない日の会社帰りや、何か楽しい気分で帰宅したい、なんて時にもオススメ。きっと由紀夫や4人の父親たちが、女性用媚薬笑顔と温かい気持ちを届けてくれるだろう(mic)。

原作は、50万部突破の伊坂幸太郎の大ベストセラー。

来月には父の日を控えたこの時期、5月24日(土)から、女性用媚薬その名も映画『オー!ファーザー』が公開となる。
原作は、50万部突破の伊坂幸太郎の大ベストセラー。タイトル通り、主人公と父親との交流が描かれるのだが、やはり伊坂作品、設定がちょっぴり変わっているのだ。まずはストーリーからご紹介しよう。

■ ストーリー

主人公の由紀夫(岡田将生)は、どこにでもいるフツーの男子高校生。周りと違うところといえば、少しクールなところと、そして“父親が4人いること”。ひとりの母親と4人の父親との同居生活を続けている由紀夫は、ある日賭博場で、カバンの盗難を目撃してしまう。このことがキッカケで、由紀夫は重大な事件に巻き込まれ……。

岡田将生主演&魅力あふれる4人の父親たち

本作は伊坂作品の魅力である、“さまざまな伏線が張り巡らされ、それらがエンディングに向けて回収されていく”スタイルのサスペンスコメディとなっている。主演は『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』に引き続いて、伊坂作品3作目となる岡田将生。『重力ピエロ』に出演し、家族に対する考え方が変わったという彼は、普通とは違うカタチを描く伊坂流の家族ドラマにひかれ、俳優人生で初めて自ら出演をオファー。ヒロイン役には忽那汐里。何かと由紀夫を振り回す友人役には、『花子とアン』に出演中の賀来賢人

そして、気になる4人の父親には、真面目な大学教授役を佐野史郎、お調子者のギャンブラー役に河原雅彦(夏には小栗旬主演『カッコーの巣の上で』の演出も)、関西弁の体育教師は宮川大輔女性用媚薬家庭的な元ホスト役に村上淳と、想像するだけで思わずニヤニヤしてしまう顔ぶれが集まった。